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あくま日誌

ココアは過去に絶望してベリショになる。
シュトーレンは長い髪の女が好きだったから肩まであった髪を切る。
ピクルスはココアが地上に降りることで家との離別を決心する。



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あくま日誌

あくま日誌

リンゴは無垢の塊
故にあらゆる罪を飲み込む危険な存在で
彼ができたときは天も処置に迷ったのではないだろうか。

ただひとつの掟だけを支えなさいと命ぜられ
そのほかは成るままに任された。

彼の使命は 園の中央にある二本の樹の番であった。

彼の無垢さは、僅かな罪を抉るような、同時に赦しさえするもので
堕天使の筆頭シュクレすら忍んで園に現れては陸竜の姿を拝み、ため息をついて天と地を憂いたほどである。

彼の使命を邪魔してまで二本の樹に触れようなどという動物は現れなかった。

だがリンゴのつがいとして海を任された竜ー 後のポワル は、
リンゴと同じく罪を理解しない生き物だったが
雌の意識が強く、リンゴを伴侶として強く意識していたために
彼を自らのものと束縛せんとする気があった。
 
我の強い彼女にとって無垢は単なる白痴であり、保護するものではなく支配するものだった。


*


リンゴは現代に器も新たに転生を果たすが、その幼き心をココアとネーブルに預けられる。

愛する人を哀しませる ということを、リンゴは罪だと認識することになる。

リンゴはしばらくそれ以上の罪を理解することがないが
後の彼にとってもそれ以上に残酷な罪はなかっただろう。

彼が掟を破るのも唆されたのも罰を受けたのも
たくさんの人が傷付いていくのも

自分が大昔に犯した たったひとつの罪のせいだったと知ることになるからだ。



しかしここに到達するには長く時間が必要だろう。

いまだ彼のおかれるは何事も知らぬまま笑う時代である。


あくま日誌

ネーブル

今夜 君は帰ってこない。

君の部屋にそっと入って からっぽの布団に潜り込む。

ほとんど君のいれてくれない場所。
君のにおいがつつんでくれる場所。

君はいま
他の誰かのにおいにつつまれてる。

それをまとわりつかせて
君は帰ってくるんだろう。

それまでここにじっとしていよう。
おれと君を空気だけ交わらせよう。

君をつつむ部屋のなかに、おれを少しだけ足して。


今だけは君の残り香を独占させて。

はやく帰ってきて。
でももっとここに居させて。


もう おれには君が酸素なんだ。
酸欠になるまえに はやくはやく



君の唇で窒息したいのに




君はまだ帰らない。



あくま日誌

サイクロ 双子の種族

 
ヒカリとアカリは『サイラス』という星の上の種族ではない。
別世界の生物。
 
その世界には太陽がない。
光の満ちる白の刻、闇が満たす黒の刻、その間に挟まれた灰の刻がある。
白の刻は空間に光が満ち、影がうすい。
黒の刻の闇はあらゆる色素が収束してできている。
 
白の刻に追いやられた色が、黒の刻に集まる感じ。 
灰の刻は、闇にもならないが色もなくなり世界がグレースケールになる。
 
ヒューマノイドは『羽翼族』と『鱗翼族』の二種類。
羽翼族は白の刻に活動し、鱗翼族は黒の刻に活動する。
灰の刻は、両者が活動できる『戦争の時間』でもある。
 
誰も知らないくらいに昔からふたつの種族は敵対している。
灰の刻に闘い、生き残りがおおいほど自分達の活動時間が延びる とされている。
灰の刻をすぎ、自分の活動できる刻でない場合は翼が力を失う。
敵の領土で力を失った者は、例外なく殺される。
 
 
●羽翼族(ウヨク)
 
羽翼族の皮膚は白いが、光の性質が太陽光などとは違うためにメラニンが必要ないせい。
むしろ色素の薄いほうが、光を反射して熱を逃がすことになる。
髪は色とりどりだが、黒い髪はいない。理由は上記。
ただし瞳は黒や灰、暗褐色などの暗い色。
 
翼は鳥と同じように羽毛でできており、つくりも似ている。
羽毛の隙間に魔力をためて放出する。エネルギーに持続性がある。
なのであまり羽ばたかず、飛行時は静か。
 
●鱗翼族(リンヨク)
 
皮膚の色は濃い褐色や黒、青いこともある。
黒の刻の闇は冷たくはないが、熱にはやや乏しい。
暗い色の皮膚は闇から熱とエネルギーを吸収する。瞬発性に長ける。
瞳の色は様々だが、ほとんど明るい色。
 
翼は蝙蝠のような形状だが爪はなく骨もしっかりしており、表面には薄く頑丈な鱗がある。
鱗が魔力を吸収し、反射して放出する。
飛行時は力強く羽ばたく。
 
 
●双子の違い
 
・ヒカリ
羽翼族と同じ翼を持つ。
瞳だけは鱗翼族。光に弱いのでいずれ視力が弱くなる。
 
・アカリ
鱗翼族と同じ翼。
だが肌は羽翼族。黒の刻に活動すると凍え死ぬだろう。
 
 
 
 
翼は常に背にあり、邪魔なときはたたむか術で縮めている。
そういうカタチの種族なので寝るときなどに翼を邪魔に思うことは少ない。
体をつつむようにして寝ます。二枚貝みたいかも。
 
ヒカリとアカリは故郷を離れてから
最初に世話になった魔法商にもらったアイテムで羽を完全に消している。
ヒカリの指輪とアカリのグローブについているのがそれ。
 
双子の魔法が手から放たれているように見えるのはアイテムにより
羽の機能が手の宝石に集まるためで、本来は翼から放出されるもの。
 
翼は血が通っているが指輪に封じられるのはマナの結晶に近いから。
翼の存在は生命活動の象徴に等しく、完全に失えば死ぬ。
 
 

サイクロ

かこ

20年前のメルチ【実散】とマナキの父親サカキ【咲樹/当時16】の交流を落書きしていたら
父親時代のラスボスがハイに目覚めたメルチってことになった。
 
工事現場でコーン頭にかぶって学ランをマントにしてるんだぜ
バカすぎる。
 
20年前に18ってことは38歳だな…成長止まってるけど。
当時の平常時は良き先輩だったけども、体の弱かった彼は
そうとは知らず人体強化実験の被験者になっていたため
少しずつ感情が薄れていったという感じ。
 
 
黒髪バージョンを描きたかっただけなのに飛躍した…
 
 
サカキは当時、一族の運命を悲観して、なんとか自分の中の鬼と心中する方法を模索している最中。
 
違う自分に侵食されていくという面で2人は似たもの同士かも。





招嵐閃戦