忍者ブログ

« あくま日誌 こあくまくりすま 1 | あくま日誌 »

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

« あくま日誌 こあくまくりすま 1 | あくま日誌 »

耳毛の会

社長「我が社の経営は右肩下がり。そこで野球のチームを解散することにした」
社員「エッ 我が社で唯一活気があるとも言える野球のチームを…」

社長「うむ。いやまて お前そこは仕事に活気づけよ」
社員「そんなこと言ってもうちは豆腐工場じゃないですか…
流れてくる豆腐を容器につめるだけですよ」

社長「とにかく解散!
 しかし確かに野球チームでなんとか精神と親睦を保たせていた感はあった…」
社員「ですよね。豆腐のように打たれ弱いチームでしたが打ち上げだけは最高でした」

社長「だけっていうな。そこでだ。
 野球よりも低コストでなおかつ痛い目にあわない新しい活動をはじめようと思う!」

社員「おお!なんですか社長!」

社長「えっ」

社員「えっ」

社長「…うん…」
社員「…考えてなかったんですか」
社長「か、考えたとも」
社員「で、なんですか」

社長「…ふ、ふやす会…とか(ボソッ)」

社員「会!?ふやすって…何を!?」

社長「…こっ、子供とか?(ポッ)」

社員「赤くならないでください生々しい キモッ」
社長「き、キモッ?!キモッてお前、社長に…
今のは冗談だ!しかしキモッて…」

社員「で、なにをふやすんです」

社長「…み、耳毛…とか…どうかな…」

社員「耳毛ー!?そんなもの増やしてどうすんですか!キショッ」
社長「キショッてひどいな!傷つくからやめなさい!
いいか、よく考えるんだ」
社員「余地もない気がします」
社長「仮に子供のいる家庭があるとしよう」
社員「勝手に語り始めやがった…」

社長「日も暮れ団欒にあかりがとまり、母親は夕餉に子供を呼ぶ。
食卓には母親の自慢の料理だ」
社員「いいですね」
社長「遊びから帰った子供はおなかをすかせて席につく」
社員「ほう」

社長「そこに一膳の耳毛だ…」

社員「台無しだろ。」
社長「子供はどうすると思う?」
社員「棄てます」

社長「『ワーイ、耳毛だ!』と言ってはしゃぐだろう…」

社員「はしゃがねーよ!子供の気持ち全く理解してねーな!クソが!」
社長「クソ!?社長にクソ!?」

社員「そもそも一膳分の耳毛なんて…」
社長「えーい、とにかく野球チームは解散、変わりに耳毛をそだてる会を設立する!以上!」
社員「エーーー!!」




昼のニュース聞きながらこんな事を考えていた。
社会人の野球チームがへってるとかいう。



続く。


PR

そのほか