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サイクロ

君はオレになりたいって言ったけど
オレは君たちになりたかった

こんな耳
こんな尻尾

なければ愛してもらえたに違いないのに

オレを好きにならないで
オレみたいなのをふやさないで



「たすけて、おじさん…オレだけのおとうさん…」


オレはヒトを好きになるのがこわい




(ああ、これは昔のオレだ)



『きこえたわ。あなたの声』


(君は誰?)

『あなたに共鳴して呼ばれたの』

(共鳴?)

『そう。私とあなたは合わせ鏡のように同じ思いを抱いているのだわ』

(同じ思い…)

『私と来て。緑猫』






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サイクロ

「雷夜ー。お前、ひどくねえ?」
「ディストじゃん」
「ディストだよ。お前が一般の異界間移民の世話やいてるってんで、ちゃんとやってるか心配でさ」
「信用ねえなあ」
「星の泉のこと、あんなにペラペラ喋っていいのかよ。よくないだろ」
「そうか?」
「たとえ行けても、誰かの魂を犠牲にしなきゃ願いは叶わない。
あの双子、どちらかが消えるか他人の魂をつかうか…」
「普通の奴らがあんな場所行けるわけ無いだろ。次元が違うのに」
「流界連結を歪めて移転してきたんだろ?」
「それは元々こことあそこがとなりあった世界だからだ。
星の泉なんて私情で行けるのは…考えたくないが、鏡夜くらいなもんだ」
「あのボケ夜ね。
じゃあ行けない場所を教えて希望を持たせてどうすんの?」
「…あの双子の兄のほうな。極端だが何か起こったら弟のために心中しかねない。
だが、魂を分かつ方法があると教えれば、それを見つけるために必死で生きるだろう」
「弟のために、か? どっちにしろ残酷かもよ」
「生きるうちに、それが楽しくなるさ」
「…そういえばサイラスだよね、ここ」
「ん?」
「あのボケ夜が落っこちたの、ここだった気がする」
「あ。」
「…」
「…」
「出会わなきゃいいけどね」
「…だな。」



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サイクロ

「ヒカリ、指輪の調子はどうだ?」
「上々だよ、頼矢。アカリも慣れてきたみたい。…危なっかしいけどね」
「アカリは殆ど飛んだこともないんだろう? 体調はどうだ」
「こっちに来てからは嘘みたいに元気。大気の質があってるのかな…。
アカリったら頼矢の真似して『俺』なんて言い出したよ。
しかも『今度は俺がヒカリを守る』とかさ。
見てるこっちのほうがハラハラするんだけど」
「嬉しそうだな」
「…うん。あいつが自由になったから、僕も解放された感じだよ。
これも魂が繋がってるからかな…」
 
「それにしても頼矢はどうしてこんな道具を持ってるの…?」
「まあ、俺は引き寄せる体質っつーのかな。
お前らみたいなのには結構会うんだよ」
「ふーん… 僕らみたいに、成長が遅れてる人っている?」
「いるなあ。というか、成長を自由に操れるのもいるしな。…大抵人間じゃないけど」
「あはは。僕らはそんなことできないから不便だなあ。
父様はね、これも僕らの魂が繋がってるからなんだって言ってた。
ひとつの魂がふたつに割れたから、成長も半分になったんだって」
「よく知ってるんだな、お前の父親は」
「…あのさ、頼矢。ひとつ聞きたいんだけど」
「うん?」

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サイクロ

歩く。
暗い森のなかを、ただひたすらに。

幾年月こうして歩いただろう。
たったひとりで。

他の生命と深く関わることをやめてから、自分は随分と薄く平たくなったものだ。

だのに、こうもさすらっていると、かつて触れた暖かさが愛しくなる。

何百と人間の愚かさを目の当たりにし、失望も通り越したと思っていたのに。

ただ根をおろす安住の地を求めるも、その想いに気づいてしまうたび
腰をあげずにはいられないのだ。

僕は疲れてしまったのに。

何かが自分の奥深くから叫ぶ。ここではないと。


何かが。

何だろう。この先から今までと違う気を感じる。

避けたほうが良さそうだ…

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さいくろ

ヒカリとアカリの両親は子煩悩だといいと思った。

名前わすれたけど(笑)

パパがアカリ色でママがヒカリ色。



月音は出すべきか出さざるべきか…


数年前に描いたイメージイラストにはいるんだけどなー
設定変わったしな、微妙に。


いや、あったら青年ヒカリのお腹に穴をあける話がサルベージできるかも。



月音は双子以前の大昔に白と黒の間に生まれた人。
双子と違って魂は分裂しなかった。

銀髪に赤と青のオッドアイ、黒い羽毛の翼を2対持った青年。

白と黒 どちらの世界も飛び回れた彼は
どちらにも疎まれ蔑まれ恐れられ
ついにうんざりして2つの世界を滅茶苦茶に。

そのときだけ2つの種族は共闘して月音を倒すけど、やっぱり月音の存在の責任を互いになすりつけあって
仲良くはならなかった。




だが月音の魂はまだどこかに漂っているようだ。



明と暗から日をとって月音。

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